さて、チリのリースリングなんですが、ここまでデフォル
メしなくてもいいやんか(笑)的な品種独特のニュアンス
があるんですよ。
リースリングの味わいの特徴として一番キョーレツなのが
石油っぽいニュアンスです。揮発油のイメージです。ペト
リュール香って表現したりします。シンナーっぽい感じで
す。
注いで即を口に含むと、明確な苦汁(にがり)を思わせる
苦渋が感じられます。実際塩味は感じないんですが、苦汁
のニュアンスがあるんで、塩味がすると錯覚に陥るんです
よ。ホント、ここまでしなくても、って思ってしまいます。
温度が上がってくると、ペトリュール感が増してきます。
果実の旨味もジワっと広がります。
ワインを飲み込んで、しばらくすると、果実の旨味が、
ジワっと戻ってくる苦汁のニュアンスでリセットされて、
フードへの箸が伸びる。
そんな味わいのワインです。
ドイツのリースリングと飲み比べるのも面白いですよ。
ウチの在庫だと、辛口のリースリングがありますが、こ
れも、なかなか振り切った味わいなんで、ぜひ。
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