2022年3月13日日曜日

ザブ シラーズ






















さて、シラーズです。

「玉石混交」って言葉が一番シックリ来る
品種じゃないでしょうか。

難儀なことに、どんなにイマイチなシラー
ズでも、グラスに注いだ瞬間は、果実味満
載ってカンジで、基本「飲てしまう」ん
ですよね~

我々酒屋が色んなワインを飲める機会の試
飲会では、バタバタと試飲してしまって、
ワインを開かせる事なくテイスティングし
てしまい、実際に飲んでみて、ド・タンニ
ンが大爆発し、知覚過敏の歯根と、舌の根
っこのあたりが痺れて、痛くてと、こんな
事態になりがちなんですよね。

このあたりの事も充分含めて、このザブシ
ラーズ入念にテイスティングしました。ご
安心ください^^

凶暴なタンニンが出来ちゃう原因って、結
局未熟なブドウが多く含まれるのも大いに
関係するんですよね。

元々シラーズって、温暖な気候を好み、樹
勢も結構、強かったりするんで、適正な選
別を施し、収量をある程度抑えないと大味
なワインになりがちなんですよ。

ザブについては、この辺りもていねいに作
業がなされているそうです。

それについては、呑めばわかりますね^^

グラスに注いで即のギュッとした果実味か
ら、次第に湧き出してくる果皮由来の渋と
樽熟由来の苦味に思わず身構えてしまいま
すが、大丈夫です。見事にバランスを取っ
てくれています。

心地よい苦渋で、紅茶を思わせる芳醇な渋
や、深煎りのブラックコーヒーに存在する
酸も感じ取れます。

ホント、この価格にしては、充分ゴージャ
スな仕上がりだと思います。

リッチなシチリアのシラーズ、ちょっといいですよ^^


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