このワインも「ローヌの美味い赤」ですね~
ローヌっぽいワインの特徴は、シラーとグル
ナッシュがブレンドされている点ですね。
シラーの品種の特性として、ワインが空気と
触れ合うまでの段階での濃厚な、真っ赤な
果実のピューレを思わせる濃厚な舌触りと、
グルナッシュの空気と触れ合うまでの、ミネ
ラルの苦渋が混ざり合い、果実味に「押し」
を与えています。
ワインが空気と触れ合って開いてくると、シ
ラーは、モリモリとした分厚いタンニンが、
じわっと湧き上がってきます。
グルナッシュは、最初のミネラルが柔らかく
なり、果実の甘さと混ざり合って、紅茶の芳
醇な渋へ変化します。
この二つの品種の味わいの変化が同時に
起こるので、何とも奥行きのある味わいとな
ります。
最初は柔らかなシラーと、
最初が硬いグルナッシュ。
後半、タニックなシラーと、
後半が柔らかなグルナッシュ。
まるで綱引きみたいですね。
このワインは、特に最初のシラーの赤い果実
の局面に、真っ赤な花びらを噛み締めたかの
ようなイメージの渋を感じます。これが、何
とも印象的なワインでした。
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