2019年8月16日金曜日

ハローワールド プリエトピクード 750ml

プリエトピクードってのが、使われているブドウの品種名です。スペインの土着品種ですね。10年以上酒屋をやってきまして、ソコソコの回数の試飲会をこなして、ソコソコのブドウ品種の味わいと名称を覚えたんですが、このスペインの土着種プリエトピクードは、お初でした。

まず、香りです。胡椒を思わせるスパイス香り、よく熟れた、いや、いささか熟れ過ぎた甘さの前に出たイチゴ香に真っ黒なビターチョコを思わせるカカオやバニラのニュアンスが絡みついた、かなり複雑な香りがしてきます。

口に含むと、旧世界っぽい少しの青っぽさを含んだ苦味やエグさを感じます。ボルドーのワイン的なエレガントな印象ですね。口の中で温度が上がると、やや強めな苦渋味からじわっと、生々しさを感じる赤紫色のイメージの果実味を感じます。なんでしょう、ワインになり切っていない果実って印象でしょうかね。あんまり試飲する機会も無いんですが、いわゆるビオワインに多く感じる生っぽさ、いい意味での不完全さが感じられます。

ワインになり切っていない状態だと、納豆を思わせる還元臭が付きものなんですが、このワインには、そんな不快な要素はありませんでした。ただただ生々しい赤紫色をした果実感が湧き出してくるんです。この感覚は、きっと未体験じゃないでしょうかね。

ワインを飲みこんで、生々しい果実感が余韻として残り、しばらくすると、フワッと消え去ります。

ボルドー的な飲みごたえ感と、ビオワインを思わせる生っぽい果実感。ちょっと知らない味わいのワインです。楽しめますよ~

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ハローワールド カベルネフラン

さてさて、スペインは、ラマンチャのカベルネフランです・・・

へっ??カベルネフランって?????????

そう、はてなマークが、とめどなく出まくります。

結構メジャーな国際品種の、絶対脇役であるはずのカベルネフランが、主役なんです。

何か、他の国際品種、カベソーとかですね、とブレンドされて使われるのが常な品種が、単一品種100%でワインになっていることも、正直、ビックリ仰天なんですよね~

画像は、ワイン関西ってイベントで出ていたのをたまたま試飲してノックアウトされている図です。

インポーターさんとしても、あんまりメジャーな会社でないんで、ワイン関西に来て良かったなぁ~と思いました^^

まず、香りです。
とにかく香辛料を感じます。胡椒ですね。白胡椒のような、強いフルーティな感じも含んだスパイシーなニュアンスに練れた果実味、そう、ジャムを思わせる煮込んだような果実甘さも感じられます。

次に味わいです。
ブラックコーヒー?いやいや、インスタントコーヒーをそのまま舐めたような?ってくらいの苦味が感じられ、思わずグラスを見ちゃいます。インポーターさんは、フレッシュで、バランスが取れてって書いてますが、そんな風にはとても思えないですね^^強めな苦味。その奥にある焦げ感を含んだ煮詰めた果実甘さ。バニラの風味も終盤に顔を出してきます。

食べ物との相性は、
スパイシーな香りなんで、赤身を焼いて塩コショウだけとか、胡椒をかけたら、美味しさ度が上がる料理がいいですね。トマトやデミグラス系の味わいともピッタリ。ピーマンやパプリカなんかの青っぽいニュアンスと出会うと、ワインの奥底にあるボルドー的なエレガンスも顕在化してくれて、味わいのボリュームが広がります。

カベルネフラン単一品種でのワインってだけでも、おお?!なのに、それがフランスでなくスペインのラマンチャに存在するってのに、おおおお?!?!?!ってなります。

少しワインの事がわかり始めてきた方は、是非!!






ハローワールド プチヴェルド 750ml


香辛料をそのまま飲んでる感覚のスペインのプティヴェルド。

むむ?スペインのプティヴェルドって…

ほぼ知らない「でしょ?」←ホント、初耳。

しかし、補助的に使われるプティヴェルドが、こんなに主張する味わいのワインになるって、すごいなぁ。

そんなスパイシーなワインに合わせるのは、農家の方が直接持って来る、いわゆる産直形式の売場で買った、夏野菜の代表(←でしょ?)なお茄子をガーリッククリームとマヨネーズでソテーしたシロモノ。

味付けは、フェンネルのハーヴソルト、赤、緑、黒の粒胡椒、ホールの山椒です。

胡椒の香りもそうですが、特に山椒、この香りのニュアンスは、ボルドー的な価値観の味わいを持つワインには、ドンピシャですね。


ちなみに、インポーターさんのテイステイングコメントは、「青味を帯びた輝きのある、たいへん濃いチェリーレッドの色調。甘草やユーカリの香りと共に熟した果実香。味わいはフレッシュで、素晴らしいコクのある奥深さがあり、長い余韻が心地良い。」なんですと。

カンゾウや、ユーカリのニュアンスも感じられますねぇ~

ニンニク味の茄子とスパイシーな赤ワイン。もう鉄板の相性ですね。でもでも、それより強烈なスパイス香です。


ホント、グラスの二度見が止まりませんよ~

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ハローワールド プチヴェルド 750ml



2019年5月13日月曜日

島津戸田様へ送ったメールです。






-------- Forwarded Message --------
Subject: 大文字屋加藤酒店です。 ブルゴーニュグラスの件
Date: Mon, 13 May 2019 23:56:26 +0900
From: 大文字屋 加藤直樹 <jj-dmg@gaia.eonet.ne.jp>
To: atsuko@shimadzu.co.jp


お世話になります。
ブルゴーニュグラスの提案です。
ご検討宜しくお願い致します。

直径75mm、高さ230mm、容量690ml ¥1600


直径88mm、高さ218mm、容量675ml ¥1400


大文字屋加藤酒店


2019年5月5日日曜日

ド モード モンテプルチャーノダブルッツオ

グラスに注ぐと、プラムやチェリーのチャーミングな酸を感じるアロマに、ローズマリーやバニラなんかのスパイス香り
が、フワッと鼻めがけて飛んできます。

アブルッツオの強い日差しを感じる元気な香りですね。

味わい的には、ジューシーな真っ赤な果実って書きゃ伝わるんじゃないかな?

少し冷やして、コップに入れて、ゴクゴクなんてのも似合ってますね。

気取らず、気軽に、グイグイと。

パスタや、ピザ、何だったら、お好み焼きとかも、絶対合うんだろうなぁ~トマトソースや甘辛いソースでしょうね、ベストな組み合わせは。

同じワイナリーのトレッビアーノと一緒に抜いて、休みの日の遅めな朝食のお伴に是非。

少し昼寝して、近所をウロウロ。
そんな日曜日もいいでしょ^^


ドモード トレッビアーノ ダブルッツオ

トレッビアーノってのが、ブドウの名前です。

「トレビアン」って、聞いたことがあると思うんですが、これってフランス語なんですよ。

さて、その意味ですが、コレってひとつの日本語が当たると言うのではなくて、使われる場面によってさまざまな意味に受け取られる便利なワードなんですよ。

書くと「Très bien」となります。

Très=「とても」「非常に」「大変」等、意味する副詞
bien=「良い」「良好な」「有効な」等、意味する形容詞
となります。

平たく言えば、めっちゃイイってトコでしょうか。

それをワインにあてはめると、まぁ、爽やかでオイシイみたいな感じでしょうかね。

そんな名前の葡萄が使われてるんですから、不味いわけないですよね^^

爽やかで新鮮な、そう、皮をまさに今むいたグレープフルーツをリアルに感じる柑橘香と、その印象通りの爽やかな酸味と果実味を「テレビアンでっしゃろ?」とグイグイ主張してくるワインになります。

主張の強いワイン⇒大文字屋のワイン⇒即決にて仕入れ。

そう、自信を持って、休みの日の遅い朝食に作ったパスタに、キンキンに冷えたこいつを合わせてください。

結果は、言わずもがなです。美味いですよ~


クエルチオーリ レッヂアーノ ランブルスコ セッコ

さてさて、エミリアロマーニャの赤い泡です。
ウチにはもうひとつ赤いエミリアロマーニャの泡があります。カビッキオーリ ランブルスコ です。

ワイナリーの場所も車で15分くらいの所なんですかねぇ。

クエルチオーリがカレルノって所で、カビッキオーリは、モデナって場所になります。

地図を見てもらうと、ホント車でちょっと的な位置関係になりいます。

味わい的にも、同じような方向性ですね。

ま、この手の味わいがスキなんだから、しょうがないですよね^^試飲リストにも「スバラ~~」って書き込んでますもん。

ビールの苦味に通じる果皮のほろ苦さと渋さが、泡と感じにぴったりハマってます。

なので、使い方もビールと同じように、餃子や、唐揚げ、焼肉、焼き鳥、とんかつと、まぁ、食べ物を選ばないオールラウンダーになります。

基本、美発泡なんで、シャンパンストッパーを使ってても、3日もしたら泡の強さは、しょんぼりしてきます。

しかし、泡感が消えそうになっても、赤ワインとしての美味しさが充分あるんで、美発泡がさらに軽くなっても充分楽しめます。

なんなら、大ぶりなブルゴーニュグラスで、スワリングして味わいを開かせのも、一興かと^^


ヴァイン イン フレイム フェテアスカレガーラ

さて、ルーマニアのワインです。

このブランドのシャルドネは、すでにお得意先のグラスメニューに定着して久しいです。粘性が高く濃厚な味わいになってます。今回紹介するこいつは、フェテアスカレガーラって舌を噛みそうな名前の、ルーマニア原産の地葡萄が使われています。

味わいと香りですが、平たく言えばパイナップルですね。ヒエヒエを注いだグラスからも、結構な勢いでパイン香がプンプンしてきます。

口に含めば、酸っぱさが前に出たパイナップルの果実感が、ぐわわ~っと押し寄せてきます。ぐわわ~と感じた時点で、試飲リストには「ド☆ナイス!!」と書き込まれてました。

やっぱり、大文字屋の品ぞろえには、こういう主張の効いたワインが似合います。

ちなみに輸入元のサイトには「白い花のような柔らかな香りが広がり、味わいはアカシアの花のニュアンスに、酸とアルコール感のバランスが心地よい。」と書いてあります。

絶対パイナップルだと思うんだけどなぁ。
是非、飲んだ感想を、お聞かせ願いたいものです。


レアルコンパニーヤデビノステンプラニージョベンディミアセレクシオナダ

ビンテージをあらためて見てみますと、2014年です。で、年号の下にはバレルエイジドとあります。

なるほど、香りはバニラのニュアンスが含まれてますねぇ。甘い香りと、少しの焦げたニュアンス、リオハの樽なニュアンスを感じます。ちなみに、使われている樽は、新樽じゃない、って価格からすると、当然ですがね^^

225リッターの小さな樽材の油脂のニュアンスがワインに移りやすいのを使ってるんですね。

で、瓶詰めされて5年超寝かされてのリリース。なるほどの充実した味わいです。

ウチ、1135円に設定してますが、これは、なかなかのはいコスパなワインですわ。

ピリッとした味付けの料理でも、ワインの香味が負けないんで、使い勝手もいいと思います。