2016年6月19日日曜日

太植えと細植えについて。根が、結構深かったりします。2015年7月11日投稿分

IMG_5826.JPG
2015年は、梅雨入り、梅雨明けが早めで、
入りと明けの違いが明確でしたね。
7月11日は、カラッと晴れた日でした。

IMG_5827.JPG
石橋さんの田んぼです。そこそこ育ってきたんで、
田植えの時の「細植え」の意味合いが、はっきりしてきました。

IMG_6015.JPG
松崎さんの田んぼです。イイカンジに育ってますねぇ~

IMG_6016.JPG
食彩hajimeさんのキヌヒカリです。
こちらも順調に育っていますね。

さて、細く植えるのと、太く植えるのと、
何が具体的に「どう違う」か??のハナシです。
ACA3K1564.jpg
こちら、太く植えられた近所の稲の根本です。

IMG_6157.JPG
石橋さんの根元はこんな感じです。
隙間が広くて、風通しが良く、イモチ病にかかりにくいんで、
農薬散布が要りません。実際に行われる農薬散布は、
地域単位で行われる「集団防除」で、ラジコンヘリが一度だけ
アミスタートレボンSEという薬剤を一度っきり散布するにとどまります。
対して、太く植えてあると、恒常的に農薬の散布が必要となります。
ただ、倒伏しやすいこしひかりを、ほぼメンテフリーで育てられるのが
楽でいいんですよね。でも、肥料は多く使うし、
農薬も、けっこう撒かねばならず、当店では、控えてもらっています。

では、細く植えるとどうなるか?ですが、
細いと、倒伏のリスクが高まります。
倒伏を回避するには、たんぼに生えてくる雑草や、水草を
こまめに除去する必要が出てきます。
その為田んぼに入る回数も増えてきます。
田んぼに入る回数が増えると、泥が撹拌され、
地中に酸素が供給されます。
こうなると、根っこが元気になって、地中深くに根を張ってくれます。
根っこが元気になると、稲は、分ケツを繰り返して、
足元細く、V字型に育ってくれるんです。
ただ、農作業は増えるんですけどね。
お米は八十八手間なんて言いますが、まさにその通りなんですよ。
農家の「手間」がかかってるんで、安全でおいしいんです。

2016年6月12日日曜日

太植えと、細植えの対比です。けっこう深いんですよ~

細植えと太植えの対比を説明しております、
過去の生地です。2014年度の稲刈り前です。
特定の産地だから美味しいと言うのは、
全然的外れって事が、読み進んで頂くとわかって頂けるかと。
誰が、どんな価値観で作ってるか。これが一番重要です。

本日の一曲←やっぱり、カッコええ~
10707907_635509803228384_329357199_n.jpg
そろそろ、稲刈り??
ちなみに2013年度は、9月14日とかには刈り取ってましたね。
この日、9月13日は、涼しい風の吹き抜ける神吉盆地でした。

10681568_635509839895047_334564838_n.jpg
こちら松崎さんの田んぼです。

10685147_635509859895045_1716378298_n.jpg
寄ってみました。稲刈りには、もう少し熟し足らない様子。

10707900_635509883228376_873518152_n.jpg
 公認改造車の画像の奥へ進んで盆地の真ん中辺り、
石橋さんの田んぼです。
右側の田んぼは、他所のひとが作ってるんですが、
稲が倒伏してるのが分かります。
これは、土壌に肥料分が残り過ぎていて、
穂の中のお米に肥料分が蓄積して
不自然に重量が増してる状態なんです。

10695047_635509933228371_584311443_n.jpg
当たり前ですが、石橋さんの田んぼでは、倒伏は、ありません。
この時期に土壌に肥料分が残ってると、
根っこからダイレクトに肥料分が吸い上げられ、
実であるお米に蓄積していくんです。
これが、残留肥料の問題なんです。
ウチの田んぼは、この時期は土壌に養分ゼロで、
根っこからは「何も吸い上げられない状態」にしてます。
お米には、葉っぱが光合成で創り出した養分だけが溜まるんです。
そのため比較的小粒になってしまいますが、
お米太り方が、じわじわ均一なんで、
水を含むと、割れることなく驚くほど膨張するんです。
残留肥料のお米は、太り方が急激なんで、水を含むと割れてしまいます、
まぁ、食味も窒素化合物の味がして苦いですけどね。
結局のところ、お米の味わいって、
誰がどんな価値観で作るかにかかってますよね。
農協に出してしまうんなら、神吉で取れたコシヒカリは、同じ価格なんで
「重く育てて」しまえば「儲かります」よね。
つまり、土壌に肥料分を多く残して、穂が出た以降も、
根っこから肥料分を吸い上げさせて、米粒に溜めれば、
重量は増えますよね^^つまり、儲かると。
ウチの契約農家は、と言いますと、
当店が、農協より30%ほど高値で買い上げさせてもらってるんで、
まぁ、損は無いようにようになってまっす。
でも、正直、ゼニカネじゃないですよね^^
高くても、安全でオイシイのを販売したいじゃないですか。

今年の稲刈りは、いつなんでしょうかね。
じっくり熟したのを見極めて、収穫してもらいたいですよね。
今年もおいしいの、たのんます。