2022年1月30日日曜日

ディーキンエステイト カベルネソービニオン

オーストラリアのカベルネソービニオンなんですが、これ
が、結構バランスがいいんですよ。香りは、カシスを思わ
せる香りと樽のバニラやシナモンなどのオリエンタルなス
パイスのイメージが感じられます。

口に含めば、キメの細かいタンニンと程よい酸が、なかな
かのバランス感です。

注いで即の、やや硬いイメージの味わいが、グラスの中で
空気と触れ合うと、やわらかく開いていく変化が楽しいワ
インです。

このワインは、食べ物と一緒に飲むと、様々な味わいの変
化が起こる予感がします。例えば、ピーマンです。

野菜らしい、青っぽいニュアンスが、ワインの奥底に隠れ
ているボルドーワインのようなエレガントなニュアンスを
顕在化してくれるので、ワイン自体の味わいの幅が、確実
に広がるんで、面白いですよ^^

青椒肉絲と合わせてくださいな。


2022年1月10日月曜日

ヴィノヴァリー カルメル マルベック

産地は、南仏のラングドックルーションのコンテトロザン
地区です。比較的工業的にワインを造ってるイメージなん
ですが、やっぱり、赤ワインは、適度に苦くて、濃厚な果
実感が、あった方が美味しく感じます。

試飲会での画像なんですが、グラスの色、ドウデスカ?ウ
ナギじゃないですが、この色だけで、飲めてしまいます。

品種は、比較的まろやかなイメージの味わいのマルベック
なんです、が、このワインは、なかなかの飲みごたえ系の
味わいなんです。

グラスをくるくるとスワリングすると、内壁をつつ~っと
美しいワインの脚がつくのも、ワイン好きのこころを、ワ
シヅカミしてくれます。

口に含むと、オドロキの濃度!ポタージュをスプーンです
くって飲む的な濃度を感じます。濃い赤い果実感が薄れて
いくと、そこそこ強めの苦渋が盛り上がってきます。

これは、果実感が、強いので、ぎりぎりのバランスが取れ
ています。たとえるなら、ドライフルーツが入ったビター
チョコのような味わいでしょうか。とにかくリッチな印象
のワインです。

真っ黒な果皮に由来する油脂分からくるスパイシーな香り
もあって、スパイスが効いた料理も、十分受け止められる
ワインだと思います。

大文字屋は、果実感が強くて、苦み強めな赤ワインが、や
っぱりスキですね^^


ルイスガントラム ドライリースリング

 


さてさて、ドイツワインでリースリングってったら、世間
の皆様は「それ、甘口ちゃうん?」って思ってるんでしょ
う。これ、断言しても問題ないでしょう。

でも、実際にドイツ国内で流通してるワインの大部分が、
辛口である、この事実。何の事はない、日本人が ドイツか
ら「甘口を多く輸入してるだけ」なんですよ。

少し笑えるでしょ^^

このルイスガントラム ドライリースリングなんですが、辛
口と単純にかたずけれない味わいなんですよ。とにかく、
氷をブチ込んだステンのバケツを準備下さい。

大文字屋がオススメする白ワインは、温度の変化に味わい
も呼応するんで、飲み始めは、出来るだけ冷たい状態でお
願いします。

ワインをグラスに注いで、サッと曇れば合格です。

歯に沁みるくらい冷たいのを口に含むと、なかなかのボリ
ュームを感じさせるミネラルの苦渋味が「ドシン」と音が
する感覚でぶつかって来ます。

従前の辛口ドイツワインの価値観って、どこまでも澄み切
ってて、雑味を感じさせない、スキッとした酸味を感じる
辛口だったと思うんです。

しかし、ガントラムは、いい意味での雑味が豊富なんです
ね。しかし、骨太なミネラルも、口に入って温度が上がる
と、ライムを思わせる硬質な酸味に姿を変えます。

ここに最近の流行でしょうか、レモングラスの刺激も加わ
ります。さらに温度が上がると、硬かった酸が柔らかくほ
どけて、グレープフルーツから完全に苦味と渋味を抜き去
った様な旨味や白桃を思わせる甘さなんかも湧き出してき
ます。

ホントにこのワイン、温度の変化を語らねば、何の説明も
出来ませんね(笑)

締った味わいから、骨太な飲み応え、柔らかな旨味と味わ
いの振れ幅も大きなワインです。

今までちょっと無かった系ですね。

2013年3月15日に飲食のお客さんじじばばDOS
んでグラスワインのメニューに取り上げてもらいまして、
長らく売り続けて頂いております。

売れ続けるには、それなりのワケがあるんですよ^^


2022年1月4日火曜日

イ・ムーリ ネグロアマーロ

 






























まず、品種。ネグロ・アマーロ100%。
これが、なんとも太い味わいなんですよ。
グラスに注いで、空気となじむと、黒々と
した果実、カシスや、ドライプラムなんか
を思わせる、煮詰めた系の甘さと酸、苦み
を含んだ香りが「む~ん」と漂います。
この辺りで、赤ワイン好きな方なら、
ちょっとノックアウト気味?
大文字屋も、フラフラきてました^^
口に含むと、果皮のミネラルを少し感じ、
煮詰めた系の濃厚な果実味が、どど~っと
口腔内を満たします。
 
濃厚な果実味に、樽熟成されたことを雄弁
に語る樽材の樹脂に由来する苦味が変化し
てのカカオの苦味や、これに濃厚な果実味
が絡んでのカラメルの様な焦げ感を含んだ
濃密な甘苦さに、
 
果皮由来のミネラルが、芳醇な紅茶を思わ
せる旨味に変化して複雑に絡み合います。
 
なんとも、リッチな味わいなのです。
ワインを飲みこんでも、永遠を思わせる余
韻が長く続きます。
これをリッチと言わずして、一体何が、リ
ッチなんでしょう??ウマイわ、コレ^^


   


琵琶湖ワイナリー 朝柄野 サニールージュ


滋賀県は草津の日本酒を造る蔵が、同じく栗東の浅柄野
地区の自社畑で、って、自社畑って、ちょっと凄い^^
食用品種を掛け合わせて作り出したサニールージュと言
う品種で造られています。
 
飲まれる際は、画像の様に、そこに沈殿している澱を良
く溶かし込んでからにして下さいね~
 
このワインは、食用品種で造られているんで、果肉の割
合が多く、ろ過をしないと、こんなにも澱が出るんです
よね。ま、それが、美味しさの要素なんですけどね^^
 
とにかく、強い桃の香りがします。
口に含んでも、香りのイメージ通りの桃の味がします。
ほんのり後味に甘さも残ります。
 
ここまでジューシーで濃厚な味わいの白ワインは知りま
せん。2015年で、こなれた熟成感も楽しめますね。
 
在庫は、10本でした。
 
現状、2015年の商品は、蔵元にも無いんで、当店在
庫の10本が全てとなります。驚愕の熟成感、いかがで
しょうか?  
納品時は、下の画像の様に、美味しさの根源である澱は
瓶の底に沈殿しています。それを味わわずにナニを味わ
うんですか?ってハナシなんで、良く混ぜて下さいね~
←納品時は、澱は沈殿しています。
←飲んで頂く段階では、良く混ぜて下さい
     ね~澱が美味しさの大部分なんで。

 
                           
                              ワイン通販.COMSelected by 大文字屋

ザシャリアスワイナリー オミクロン ホワイト


 

むむ??オミクロン?!←いやいや、ギリシャ文字で
「O」は「オミクロン」と発音するんで、なんら、お
かしな事ないんですけどね^^

やっぱり、少なからず反応しちゃいますよね。

さて、このギリシャのワインですが、とにかく記憶に
残る特徴的な苦みがインパクト大ですね。

グラスに注ぐと、柑橘系の香りがピ~ンと立ってきま
す。口に含むと、グレープフルーツの皮の裏側を連想
させられる、割とはっきりした苦みが感じられます。

香りのイメージ通りの柑橘の酸味から、スワリングを
して、空気を含ませると、果実の旨味が、じわっと湧
き出すイメージです。

ワインを飲み込んで、しばらく果実の旨味が口の中に
残るんですが、数秒で苦みがじわっと戻ってきて、口
の中をリセット。→何か、摘まもうか。そんな味わい
のワインです。

酸味と苦みが、イイカンジなんで、レモンを搾りかけ
たら美味しくなる料理、唐揚げや、ブリの塩焼きなん
かと合わせたいですね


2022年1月2日日曜日

コドルニウ バルセロナ ブリュット

 

スペインで瓶内二次発酵のカヴァを確立したコドルニウ社
が日本専売商品としてリリースしたバルセロナの白です。

このスパークリングも、大ぶりなワングラスで飲むことに
します。一般的な飲み方として、フルートグラスで、空気
と触れ合わせることなく、強めの泡感を「グイッ」とくる
飲みごたえと評価して、フードを進める食前酒的な立ち位
置ですね。

これを、一歩進めて、泡モノ単体で、味わいを掘り下げる
のが、大ぶりなワイングラスで飲むというスタイルです。

ワインは、空気と触れ合うことで、味わいが変化します。
大文字屋的には、この変化こそが、ワインの楽しみの本
と捉えています。

スパークリングワインを飲む際の官能的なポイントは、抜
栓時の音、吹き出す炭酸ガスとともにまき散らされる香り
グラスに注ぐときの音と立ち上がる香り、注いで即の、ワ
インが開いていない状態の強い泡感と、ワインの硬い酸味
ここからスパークリングワインを、しっかりスワリングして、開かせる際に立ち上る酸が柔らかくなった果実香、開
いたワインの柔らかく変化した酸味、ビスケットを思わせ
る発酵香などが、時々刻々と変化していきます。

グラスの内面積が広い方が、この変化をより大きなものと
して感じさせてくれるんです。いっそ、デキャンターを使
ってワインを開かせてしまうのも手です。そもそもデキャ
ンターを使うやり方が紹介されていたので、ワイングラス
を使うようにしてみたんです。

ワインは、味わいや香りの変化を楽しむモノなので、デキ
ャンターより、ワイングラスですよ^^