2018年2月6日火曜日

シャトーマルス 甲州オレンヂ・グリ

巷で話題のオレンジワインです。そもそもオレンジワインって??
ですよね。ワインには、赤ワインと白ワインにロゼワインでしたよね
今までは。

ここで、白ワインと赤ワインの作り方で、根本的に違う点はと言いま
すと、赤ワインは、いわゆる黒ブドウから作ります。
そう、果皮が黒いカベルネだったり、メルローから作るのが赤ワイン
です。
赤ワインには、果皮の色素やタンニン、種や軸の青っぽい渋味なんか
もワインにまとわせるので、果実を軸から外さずに搾汁します。
ワインは、逆に軸や果皮、種子を取り除いた果汁のみで造るのが今
までは普通でした。

白ワインを造るのには、基本的にシャルドネなどの緑色をした果皮の
ブドウが使われるのですが、灰色の果皮の品種からも多くの白ワイン
が生み出されています。日本では、食用のデラウエアが、灰色品種の
代表格ですね。ワイン用の品種なら甲州が広く知られています。
オレンジワインとは、白ワインを造る品種を使って赤ワインを造るよ
うに仕込まれたワインを指します。
つまり、赤ワインのように、果実を軸から外さずに、果皮や軸、種子
と一緒にプレスした状態のまま発酵を始めさせるんです。
こうすると、発酵が進む果汁に色素が存在する灰色の果皮が接触し続
けるために、仕上がったワインに果皮の色素が移るんです。

見た目では色素だけですが、赤ワインのように果皮の油脂分や軸や種
子の青っぽい渋味もワインにまとわされるので、果汁だけで仕込む白
ワインとは比べ物にならないくらいの複雑な味わいに仕上がります。

甲州オランジュ・グリは、心地よい果皮の苦味や軸、種子の渋が程よ
く感じられ、ほんのりした果実甘さを引き締めてくれています。
特筆なのは、余韻の長さですね。じんわりと口の中を満たしてくれる
蜜リンゴのニュアンスとほろ苦さ。
少し果実甘さを残しての、果皮や軸、種子の苦渋を引き締めで使う演
出がワイン全体の味わいに深みを与えています。
試飲会会場で、思わず仕入れ先に電話をして衝動的に発注しちゃった
大文字屋の気持ちも、一口飲んで下されれば、ナルホドってなります。
これは、飲まない手は無いですよ~


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