このワインは、フェイスブックやインスタグラムで仲良くしていただいている方からのリクエストにお応えしてラインナップに入れたワインになります。
こちらのお客様の一番のお気に入りは、シャトー ラ ポヂャッド カオールとの事なんですが、このボルドーの濃い口ワインとも味わいの共通項を見出すことができます。
どちらのワインにも言えることですが、塊感満載の苦味と、収斂した酸をあまり含まない渋味ですね。
ワインを空気と触れ合わせず、注いで即を口に含むと、硬い苦味と渋味を感じます。
グラスの中で、空気と触れ合わせてワインを開かせていくと、カシスや煮詰めたイチゴジャムを思わせる香りが、立ち上がってきます。
注いで即は、硬さのあった味わいも、キメの細かい凝縮感の高い果実味へと変化しています。華やかに開いた果実味を引き締める繊細な渋も感じられます。
そこにほんの少しだけ絡む、ピーマンやアスパラガスを思わせる青っぽさが、ボルドーのワインであることを強く主張していますね。
表現が不適切かもしれませんが、このボルドー的エレガンスの所以である青っぽさがないのは、きつねうどんに七味ふりかけずに食べるのに等しい物足りなさを感じます。
このワインもですが、搾汁圧の強いワインは、抜いたその日よりも3日程度時間をおいてからの方が、美味しさ度が上がりますね。果実味の目の詰まった感じや、そこに寄りそう真っ赤な花びらを噛みしめたような渋が、たまらなくエレガントなのです。
このワインを買われたら、是非3日間はかけて味わって下さいませ。日に日に目が詰まっていくワインの味わい、面白いですよ^^
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