2018年7月9日月曜日

神吉って??

そう、京都の人でも読めない方いてるんで、
少々説明を。
神吉で「かみよし」と発音します。
環境的には、高原の盆地です。
盆地ゆえ、夏場の気温は楽に
30度を超え、
高原なので、熱帯夜が無いんです。
CA3G0615.jpg
小ぢんまりした盆地でしょ^^
この画像は、現行販売分の2011年度産の
刈取り前です。
よく寒暖の差が大きいと
おいしいお米が取れるんです。と、
お題目の様に言ってますよね。
さて、ホントのトコ、どうしていいの?
ハイ、クワシク!
稲は、8月初旬に穂が出ます。  こんな感じです。
20110910_2558823.jpg 
梅雨が明け日差しが強くなり始めるこの時点で、
上への成長が完了していることが前提です。
つまり、土壌に含まれる肥料成分が使い切られて
発穂している事が重要なんです。
これについては、あとで説明します。
豊かに充実した葉が、
「盆地」ゆえの、
昼間の30度を優に超える強い日差しを受けて、
活発に光合成をして養分を多く作り出します。
葉で生成された養分を、
種であるお米に移さなければならないんですが、
稲は25度以下にならないと
活動を止めないんです。
神吉は高原なんで
普通に真夏でも夜間は20度くらいまで
気温が下がり、
養分を効率よくお米にため込むわけなんです。
寒暖の差と言うより、本質的には
「昼間30度を超えて、夜間は25度を下回る」
という意味なんですね。
先ほど書いた、
「土壌に肥料分を使い切る事が重要」
についてなんですが、
お米の旨味は、葉が光合成で作り出した
「養分の旨味」なんですね。
もし、稲の上への成長が完了して
発穂してもなお土壌に肥料分が大量に
残っていたら、根っこから残留している
肥料分を吸い上げ続けるんですね。
夜間気温が下がって稲が活動を止めたら、
稲に吸収された残留肥料成分は、
ダイレクトに種であるお米に蓄積します。
つまり、
稲の茎や葉脈を育てる窒素系肥料成分が
種であるお米に蓄積するんです。
肥料とは元来窒素系化合物で、
製法が科学的であれば、化学肥料ですし、
家畜の糞等をバクテリアで有機発酵させる
有機肥料も製法が違うだけで、
同じように窒素系化合物なんです。
お米の重量を増やすだけなら、
土壌に多く残留肥料成分を
残せば、いいわけなんです。
ただし、お米の味が苦くなり
食べた人体に化学成分が
蓄積す事になります。
洗えば落ちる残留農薬より
食べれば蓄積する残留肥料の方が
問題は大きいと思います。

 20110613_2408422.jpg
これは、田植え直後の肥料過多のたんぼです。
化学肥料のやりすぎで
浮き草が大量に発生しています。
これだと、肝心の稲に栄養が行かないんで、
農家は何回も施肥をするという悪循環になり、
稲にも余った肥料がどんどん蓄積すると言う
最悪の状態になってしまいます。
これ、同じ神吉地区の別の農家の話です。
どこで作るかは、環境までの話であって、
結局、誰が、どういう考えで稲作をするかに
かかってきますよね。

ここいらで、話、長くなるんでおわりますワ。


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