当店の契約農家は、苗の一まとまりを
3粒の種もみで構成しています。
通常は、6粒ほどで一まとまりになっています。
つまり、標準より「細く植えて」もらってるんです。
石橋さんの田んぼです。
例年通りひとつの苗を構成する米粒は3粒です。
松崎さんの田んぼです。
石橋さん同様、苗のひとまとまりは、3粒です。
通常が6粒でひとまとまりのところを、半分の
3粒にしているのは、足元を細くして、風通しの良い
たんぼにするためです。
さて、細く植えるのと、太く植えるのと、
何が具体的に「どう違う」かですね。
こちら、太く植えられた近所の稲の根元です。
契約農家さんの根元はこんな感じです。
隙間が広くて、風通しが良く、イモチ病にかかりにくいんで、
農薬散布が要りません。実際に行われる農薬散布は、
地域単位で行われる「集団防除」で、ラジコンヘリが一度だけ
アミスタートレボンSEという薬剤を一度っきり散布するにとどまります。
対して、太く植えてあると、恒常的に農薬の散布が必要となります。
ただ、倒伏しやすいこしひかりを、ほぼメンテフリーで育てられるのが
楽でいいんですよね。でも、肥料は多く使うし、
農薬も、けっこう撒かねばなりません。
当店では、安全性の観点から、手間のかかる
細植をしてもらってます。
では、細く植えるとどうなるか?ですが、
細いと、倒伏のリスクが高まります。
倒伏を回避するには、たんぼに生えてくる雑草や、水草を
こまめに除去する必要が出てきます。
その為田んぼに入る回数も増えてきます。
田んぼに入る回数が増えると、泥が撹拌され、
地中に酸素が供給されます。
こうなると、根っこが元気になって、地中深くに根を張ってくれます。
根っこが元気になると、稲は、分ケツを繰り返して、
足元細く、V字型に育ってくれるんです。
ただ、農作業は増えるんですけどね。
お米は八十八手間なんて言いますが、まさにその通りなんですよ。
農家の「手間」がかかってるんで、安全でおいしいんです。
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