2015年は、梅雨入り、梅雨明けが早めで、
入りと明けの違いが明確でしたね。
7月11日は、カラッと晴れた日でした。
石橋さんの田んぼです。そこそこ育ってきたんで、
田植えの時の「細植え」の意味合いが、はっきりしてきました。
松崎さんの田んぼです。イイカンジに育ってますねぇ~
食彩hajimeさんのキヌヒカリです。
こちらも順調に育っていますね。
さて、細く植えるのと、太く植えるのと、
何が具体的に「どう違う」か??のハナシです。
こちら、太く植えられた近所の稲の根本です。
石橋さんの根元はこんな感じです。
隙間が広くて、風通しが良く、イモチ病にかかりにくいんで、
農薬散布が要りません。実際に行われる農薬散布は、
地域単位で行われる「集団防除」で、ラジコンヘリが一度だけ
アミスタートレボンSEという薬剤を一度っきり散布するにとどまります。
対して、太く植えてあると、恒常的に農薬の散布が必要となります。
ただ、倒伏しやすいこしひかりを、ほぼメンテフリーで育てられるのが
楽でいいんですよね。でも、肥料は多く使うし、
農薬も、けっこう撒かねばならず、当店では、控えてもらっています。
では、細く植えるとどうなるか?ですが、
細いと、倒伏のリスクが高まります。
倒伏を回避するには、たんぼに生えてくる雑草や、水草を
こまめに除去する必要が出てきます。
その為田んぼに入る回数も増えてきます。
田んぼに入る回数が増えると、泥が撹拌され、
地中に酸素が供給されます。
こうなると、根っこが元気になって、地中深くに根を張ってくれます。
根っこが元気になると、稲は、分ケツを繰り返して、
足元細く、V字型に育ってくれるんです。
ただ、農作業は増えるんですけどね。
お米は八十八手間なんて言いますが、まさにその通りなんですよ。
農家の「手間」がかかってるんで、安全でおいしいんです。