2015年度も動き出しました。
↑この画像は、いつもトイレをしてる所の梅です。
2015年の3月30日なんですが、大文字屋のある
京都市内?いや、
京都市街では、桜の開花が始まってるんですが、
このあたりは、まだまだ梅の満開って感じです。
ちなみに、ここも実は、京都市内なんですよ~
3月30日は、
契約農家の松崎さんが「塩水選」(えんすいせん)をされるんで、
取材に行きました。毎年お邪魔してますねぇ。
今年も段取りは同じです。
そもそも塩水選とは、どんな作業かと言いますと、
去年獲れたお米を今年の種もみとして使う際の種の選別です。
モミのついた状態の米を塩水につけて、中身の詰まっていない
発芽しない米が浮かんでくるのをザルですくって分けるんです。
荷台に乗ってるのが、去年のモミの付いたお米です。
桶に塩を溶かし込んでます。
塩の濃度は、生卵が浮かぶ程度です。
大体海水より少し塩辛い濃度だそうです。
大きなザルに種もみをいれます。
塩水につけて、グルグルかき回します。
結構な量のモミが浮いてきますね~
ザルですくって分離します。
手前の真水が入った桶で、モミをゆすいで、塩分を落とします。
網の袋に入れて、塩水選、終了です。
稲と言うのは、面白い植物で、
同じ土地でできた種を繰り返し植えて、造り続けると、
大体10年もすると、元々の品種の特徴が薄れていくんです。
それを防ぐために「原種入れ替え」と言う作業をするんです。
原種とは、農協が管理しているコシヒカリの種モミを指します。
当店契約農家さんは、田植えに使う種もみの3分の一に
新しい種である原種を使ってもらってまして、
三年で原種が入れ替わるようにしてもらってます。
地味な作業ですが、これを怠ると、
コシヒカリがコシヒカリでなくなってしまいます。
地味ですが、とても大切な作業なんです。
2015年度も 動き出しました。
次の作業は、、苗床への種まきです。
2015年4月15日は、契約農家の松崎さんが、
種まきをされました。動画で見てもらえます。
本日の神吉は、良く晴れてます。
朝10時から苗床に種もみを撒く取材に寄せてもらいました。
なんで、神吉でお米?の理由の一つは、車が好きってのも
確実に含まれますね^^この三菱との付き合いも14年目です。
片道40kmの楽しい時間です^^
松崎さん、オクサマ、長男さんの3人で種まきです。
三菱の奥に見えるのが、今日撒かれる苗床です。
けっこうな数なんですよね~
苗床に使われる土の袋の数、これもなかなかの量です。
このレールに、空の苗床が載せられて、
空の苗床に土が敷かれて~
その上に種もみが落とされて~
土がかぶされて~
出来上がり~
動画は、こちらから~ ←リンク張ってます
種が撒かれた苗床は、
ビニールハウスの中で発芽させて
五月の田植えを待ちます。
産地は、目に見えて「動きだし」ました。
今年も美味しいの、たのんます^^
2015年5月14日は、契約農家石橋さんの田植えでした。
動画で見て頂けます
美味しいお米の産地、神吉も、
ついに目に見えて動き出しました。
本日2015年5月14日は、
契約農家の石橋さんが田植えをされました。
コシヒカリの苗です。半年後には、精米されて新米に。
動画で見て頂けます。 ←リンク張ってます
田植えに先立って、
減農薬での稲作なんで、
滋味ですが、実は、かなり大事な作業なんですよ~
2015年5月20日は、契約農家の松崎さんが田植えでした。
田植えの様子は、動画で見て頂けます。
5月14日の石橋さんに続き松崎さんも田植えをされました。
↑こちらが田植えされる田んぼです。
田植え機に苗をセットされてます←クリックで動画スタートします。 ←リンク張ってます
田植え動画1←クリックで動画再生します。 ←リンク張ってます
田植え動画3←クリックで動画再生します。 ←リンク張ってます
これで田植え完了です。
パッと見て植わってるのか不安になる貧弱さです^^
でもでも、これで大正解なんですよ。
敢えて細く植えてあるんです。
その理由は、追々。
キーワードは、減農薬です。
田植えが終わって、ウチの田んぼと近くの田んぼの
比較対象です。「敢えて細く植えてある」訳が少し出てきます
5月30日の神吉です。
こちら、石橋さんの納屋に作られたツバメの巣です。
春ですねぇ~
石橋さんのお家をバックに定点観測です。
田植えも、ほぼ終わっていますね。
石橋さんの田んぼです。
例年通りひとつの苗を構成する米粒は3粒です。
松崎さんの田んぼです。
石橋さん同様、苗のひとまとまりは、3粒です。
こちらは、食彩HAJIMEさんの寿司飯用の
キヌヒカリが植わっています。
キヌヒカリとコシヒカリを半々でブレンドしまして、
お店でお寿司になります。コシヒカリの粘りと、
やや、サラッとしたキヌヒカリで、絶妙な口どけを目指します。
同じ神吉盆地の田んぼです。松崎さんの田んぼのお隣。
異様に濃い色合いですね。これ苗のひとまとまりを、
10粒で構成している「太植え」がされているからです。
太く植えることに対する功罪は、倒伏しにくくなるんで、
コシヒカリでも、田んぼに手を入れなくても育ってくれる点ですね。
でも、同じ面積で、多くの種子が養分を欲するんで、
肥料を多く撒かねばならず、慢性的に肥料過多の土壌になる。
肥料過多の土壌の問題点は、また、改めて記事にしますね。
苗が太いままで育っていくと、足元が詰まった状態になってしまいます。
こうなると、風通しが悪くなって、湿気が田んぼにこもって、
いもち病の原因になるんです。
この対策として、大量の農薬が必要となるんです。
減農薬で育ててもらってる当店契約農家では、考えられないとこです。
なので、同じ地区でできたお米だからと言って、
育て方も同じってわけじゃないですよね。
「XX産だから、安心」って言うでしょ。
そんなわけないんですよ。
だってお隣の田んぼと、ウチのたんぼ、全然違うんだもん
6月20日の状況です。
田ぼの稲もたくましく育っています。
今年は、梅雨入り、梅雨明けが明確だった年ですね。
6月20日は、梅雨まっただ中です。
前回の生地が、5月末なんで、3週間経過しますと、
定点観測場所からの眺めもかなり変わります。
石橋さんの田んぼです。
寄ってみました。
松崎さんの田んぼです。
梅雨の晴れ間ですね。肌に感じる風も梅雨なのに爽やかでした。
松崎さんのサボテンの花でです。
いつ見てもきれいですね~
2015年7月15日の神吉です。
細く植えた意味がはっきりしてきましたよ~
2015年は、梅雨入り、梅雨明けが早めで、
入りと明けの違いが明確でしたね。
7月11日は、カラッと晴れた日でした。
石橋さんの田んぼです。そこそこ育ってきたんで、
田植えの時の「細植え」の意味合いが、はっきりしてきました。
松崎さんの田んぼです。イイカンジに育ってますねぇ~
さて、細く植えるのと、太く植えるのと、
何が具体的に「どう違う」か??のハナシです。
こちら、太く植えられた近くの田んぼの根本です。
石橋さんの根元はこんな感じです。
隙間が広くて、風通しが良く、イモチ病にかかりにくいんで、
農薬散布が要りません。実際に行われる農薬散布は、
地域単位で行われる「集団防除」で、ラジコンヘリが一度だけ
アミスタートレボンSEという薬剤を一度っきり散布するにとどまります。
対して、太く植えてあると、恒常的に農薬の散布が必要となります。
ただ、倒伏しやすいこしひかりを、ほぼメンテフリーで育てられるのが
楽でいいんですよね。でも、肥料は多く使うし、
農薬も、けっこう撒かねばならず、当店では、控えてもらっています。
では、細く植えるとどうなるか?ですが、
細いと、倒伏のリスクが高まります。
倒伏を回避するには、たんぼに生えてくる雑草や、水草を
こまめに除去する必要が出てきます。
その為田んぼに入る回数も増えてきます。
田んぼに入る回数が増えると、泥が撹拌され、
地中に酸素が供給されます。
こうなると、根っこが元気になって、地中深くに根を張ってくれます。
根っこが元気になると、稲は、分ケツを繰り返して、
足元細く、V字型に育ってくれるんです。
ただ、農作業は増えるんですけどね。
お米は八十八手間なんて言いますが、まさにその通りなんですよ。
農家の「手間」がかかってるんで、安全でおいしいんです。
2015年8月15日は、
唯一の農薬散布集団防除が行われました。
散布の様子は、動画で見て頂けます。
これ、アミシタートレボンSEって言う
いもち病から稲を守る薬剤を、年に1度だけ散布するラジコンヘリです。
散布されるアミスタートレボンSEとは、
発穂した稲を、消毒し、イモチ病の感染を防ぐための
消毒が主な効能です。薬剤の効果としては、3週間です。
3週間たてば、完全に無力化するんで、稲刈りに時期には
農薬が無い状態で稲刈りが出来るんです。
農薬散布を、この一回にとどめてもらうと言う事は、
地道な草取りを、こまめにやってもらうしかないんですよね。
ホント、農家の手間に感謝なのです。
2015年8月15日の神吉
夏本番です。おいしいお米の必須条件
「寒暖の差」について書いています。
いや~快晴^^
夏本番って感じですね。ここまでの所、非常に順調な
気候が続いています。発穂して、太陽を浴びた葉っぱが
光合成をくりかえし、養分を造りだしては、実である米粒に
溜めていくんです。が、もし、神吉が高原でなく、
熱帯夜がガンガンある環境だったら、
どういう事になるでしょう??
お米の食味が、ガクッと落ちるんです。
稲は、昼間の気温が高く日差しが強い状況だと、
葉っぱの葉緑素が活発に働いて、養分を作ります。
この養分は、稲の上への成長に実は、使われてるんです。
夜になり、気温が下がると、稲は、活動をやめます。
活動が止まるんで、
エネルギーである養分は消費されませんよね。
消費されずに余った養分が、
実であるお米に溜まるんです。
なので、
熱帯夜で25度以上気温があると、
稲は活動を止めず、
エネルギーとして養分を無駄遣いするんで、
お米は太らないんです。
おいしい農作物には、「寒暖の差が必要って、
お題目みたいに言ってるでしょ。
詳しく、正しく言うとこういうコトなんですよ。
神吉は標高380mの高原の盆地です。
高原ゆえ熱帯夜は、皆無(ホント^^)で、
盆地ゆえ、昼間の気温は、楽に30度を超えます。
魚沼盆地とほとんど変わらない気候なんです。
魚沼が、沼を干拓したのと同じく、
神吉も、江戸時代に、沼を干拓してるんです。
美味しいお米のキーワード、完備してるんですよ~
石橋さんの田んぼです。
松崎さんの田んぼです。
健全な葉っぱが、太陽に日差しを浴びて
養分を作っております。
今年もオイシイの期待してもOKですよ~~
2015年は、真夏の日照が、少し不足してましたが、
現在販売してるお米は、変わらずおいしいですけどね^^
行ったその日は晴れてましたが、
やっぱり不足している強い日差しです。
この日は、なんとか晴れてましたね~
でもね、肌に感じる風、なんだか、涼しかったです。
実質道路わきのデジタル温度表示で5度涼しいもんね。
それでも、32度とかだったんで、
よっぽど京都市内は、暑いんだ。
だから、神吉が涼しく感じるんだよね~
石橋さんの田んぼです。
もう、すでに田んぼからは水が抜かれています。
穂の色づきも、イイカンジでしょ??
こちら、松崎さんのだんぼです。
こちらも、そこそこ、イイカンジ。
シロート目には、順調に見えるんだけどなぁ~
ちなみに、去年の今頃は、どうだったか?と
去年の記事を見ますれば、今年とおなじように、
8月の日照不足と。
でもでも、美味しかったもんなぁ~
ま、今年も、美味しいのがとれるんでしょう、きっと^^
2015年9月5日の神吉です。
そろそろ稲刈り感、高まってます^^
こちら、石橋さんのお家を背にいつもの定点観測です。
これ、稲刈りしても、い感じになってません?
「黄金色に色づく」って表現が似合います。
こちら、「石橋さんの田んぼです。
シロ~ト目には、いいんとちゃうの??なんですけどね~
こちらは、松崎さんの田んぼです。
同様に、いいんじゃないですか~って感じですね。
こちら、食彩hajimeさん向けキヌヒカリ。
いいかんじですね~
そろそろ稲刈り感が、高まってまいりました。
実際穂の色合いも濃くなってきてますもんね。
吹き抜ける風は、
京都市街と完全に違う季節を感じましたね。
2015年9月19日は、ついに稲刈りです。
実際の稲刈りを動画で見ていただけます。
9月19日は、松崎さんが稲刈りって事だったんで
取材に行ってきましたよ^^
you-tubeに動画をアップしてるんで
リンクをクリックして見て下さいね。
松崎さん稲刈り1←リンク張ってます
松崎さん稲刈り2←リンク張ってます
松崎さん稲刈り3←リンク張ってます
松崎さん稲刈り4←リンク張ってます
松崎さん稲刈り5←リンク張ってます
松崎さん稲刈り6←リンク張ってます
石橋さんも稲刈り←リンク張ってます
石橋さんは、いつ稲刈りか、聞けてなかったんですが。
偶然にも同じ日に稲刈りされてました。
そんなわけで、9月27日から新米として販売しています。
2015年度さんも、2014年度同様、
例年よりやや減産となりました。
これは、農産物、ほぼ全てで言えることですが、
獲れすぎはよろしくないわけです。
くだものなんかは、がんがん剪定して
収量を抑えてるくらいですしね。
ただ、当店のお米、古くなっても、
食味が落ちないんですよね~
なので、他のお米より、新米の感動が薄い。
ここがネックです。
今年も、やっぱり美味しいんですけどね~
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